h1タグの扱いについて

heading 見出し

当ブログの検索キーワードにしばしば「h1タグ」が入っています。おそらく、ネットショップを運営していたり、ブログサイトを運営していたりする人でしょう。h1タグの扱いころころ変わりますもんね。お気持ち分かります。

 

結論から言うと「各ページにh1タグは1つ。以降、文章の構成に従って適切なh2タグ以下の利用が推奨される」が現在のhtml5.2公式見解です。(https://www.w3.org/TR/html52/sections.html)

 

とは言え、hタグの扱いが間違っているからすぐにマイナスの影響があるわけでもありませんし、その逆も然りです。

hタグについて私見をまとめてみます。

hタグのSEO効果は大きくない

SEOを考えるとき、最も重要なのはコンテンツの中身であり、hタグはその目印に過ぎません。

たとえばhtml5.1での変更案にならって、header article section footer それぞれにh1タグを配置していたとしても、それが原因で検索順位が大きく下がったりした話は聞いたことがありません。

 

同じ内容の文章を、[ ページ単位でh1、h2,,とタグづけした場合 ]と、[ 各セクションごとにh1,h2とタグづけした場合 ]と、両方をhtml5 outlinerをつかってアウトライン表示してみても同じ表示になります。

いきなりh3タグからはじまって直後にh1が来るような、グッチャグチャな使い方をしていない限りは問題ないと思います。(冗談ではなく本当にこういうサイトを見たことがあります)

 

また、個人的には好きではないのですが、hタグに画像を使用する場合も、alt属性で画像の説明をきちんと指定していれば大きな問題はないと思います。

Googleはユーザーファースト企業

そもそも、ころころルールを変えるのがいけないのですが、現状ではhタグの使い方はとても統一されているとは言えない状況で、サイトによってバラバラです。
そういった背景もあり、Googleも「hタグが検索順位に影響を与えることはない」 という見解です。

 

しかし、ここで考えたいのは「見出し」が何故必要なのかという点です。
紙媒体のメディアを見れば分かるように、見出しは「読者がひと目見て内容の大筋を理解する」ために設けられています。
全ての読者がもれなく全文を読むのであれば、見出しは無くても問題ないですから。

 

hタグの役割はSEOがどうしたこうしたではなく、heading(見出し)です。あくまでもユーザーである読者が理解しやすく、読みやすいように設定するものです。

 

読み上げ機能や要約機能が充実していくだろう中で、ユーザーファーストを掲げるGoogleがいつまでもhタグの無法状態を放置し続けるだろうかという懸念があります。いつか、hタグについてルール順守を求めてきてもおかしくはないです。

 

読み手を意識したコンテンツを提供する

個人的に、当面のhタグの扱いは現在のhtml5.2で固定されるだろうと思っています。
そもそも5.1で変わったことを言い出すから、勉強熱心で生真面目なコーダーが混乱してしまっただけで、結局元に戻ってきただけですし。

文脈にそって適切なhタグを使用し、ユーザーの読みやすさを最大限にすること。ただこれだけのことです。

 

サイト運営を担当していれば、検索順位を気にして「あれがSEOに有効だ、これはNGだ」、と情報に振り回されてしまうのも仕方がないことです。私も毎日振り回されていやになります。

 

しかし時にはSEOがどうとか、検索順位がどうとかから離れ、ユーザー目線からみて自分は良質なコンテンツを提供できているのかどうかを考えるのも、翻ってSEO対策になり得るのかも知れません。自戒をこめて。

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