お盆休みで呆けている間にWordPressが5.5になっていました。毎回メジャーアップデートのコードナンバーにはJAZZシンガーの名前が冠されますが今回は「エクスティン(Eckstine)」。
それはともかく何が変わったのかをざっと見ておきました。
サイトマップが自動生成される。しかし、、
特別なプラグインを導入することなく、ページ投稿するごとにサイトマップが自動生成されるようになりました。
生成されるxmlサイトマップのURLは「 http(s)://ドメイン.wp-sitemap.xml 」です。実際にアクセスしてみるとこのような表示↓です。
投稿・固定ページ・カテゴリー・タグ・ユーザーに分類されています。
では早速サイトマップの調整をしようかとダッシュボードを隈なく見てみたのですが、どうやら詳細を設定することはできないようです。
wp-includeの中に設定がありましたが”投稿が追加されたらサイトマップに追加する” ぐらいのものです。
ほとんどのWPユーザーはGoogle Xml SitemapやSEO一括系のプラグインを利用してサイトマップを生成していると思います。
残念ながら現段階ではそういったプラグイン生成のサイトマップに比べると遥かに品質の低いものと言わざるを得ません。今後に期待です。
WPの自動サイトマップを無効化する
WPのサイトマップ生成を無効化するにはfunction.phpに以下の一文を追加するのが手っ取り早いです。
add_filter( 'wp_sitemap_enabled' , '__return_false' );
全てを無効化するのでなくカテゴリのみ、タグのみ除外する。といったこともできます。
詳しいことは、「Core Sitemaps -WordPress」をご参考ください。
lazyloadが標準装備
画像の遅延読み込みに使われるlazyloadも標準機能となりました。サイトマップと同じく管理画面からのOn/Offや設定はできないようです。
「width、height属性をもつ全てのimg」には自動的にloading=”lazy”が付記されるようになっています。
「メディアを追加」など、WPを経由してアップロードした画像は自動でwidthとheightが明示されているので、ほとんどの方は全ての画像が対象になると思っていて良いと思います。
私の環境では既存のlazyloadプラグインやそれを取り込んでいるテーマとの衝突はしていないようなので放っておいても害は無いんじゃないかと甘い期待をしています。
参考:「lazy-loading – WordPressCore」
ブロックエディタが多機能化
当初の酷さを思えばブロックエディタは飛躍的に進化したと思っています。
今回のアップデートで目をひいたのは画像の編集(拡大縮小・切り抜き・回転)が可能となったこと。
「カバー」ブロックを利用するとタイトルと背景画像を重ねてカバー表示するなどが編集画面上で簡単に操作できるようになりました。オーバーレイで色を重ねたり、オーバーレイをグラデーションにしたり自由自在です。
今でも主流派はクラシックエディタと聞きますし、まぁクラシックエディタで十分という気持ちは非常によく分かるのですが、一度騙されたと思ってブロックエディタも試してみてくだい。
プラグインとテーマの「自動更新設定」
文字通り、プラグインやテーマの自動更新を有効/無効に切り替えられるようになりました。
自動更新を有効にしておけば古いプラグインをそのまま利用しているという危険性から解放されます。もちろん更新したプラグインが不具合を起こすリスクもあるので絶対推奨ではないですが、信頼しているプラグインやテーマは有効に。不安があるプラグインは無効にしておくだけでも管理が楽になると思います。
テーマの対応状況に注意
WordPress5.5でブロックエディタが大幅に変更されたこともあり、従来のテーマが対応できていない場合があります。
「このブロックでエラーが発生したためプレビューできません」と表示されていたら、それはテーマ未対応の為です。(編集画面上でのプレビューが表示できないだけで、別タグで見るプレビューや公開ページは問題ない)
テーマのアップデートが来ていれば更新。更新が無いなら対応を待つか、違うテーマを探しにいくか、WPをダウングレードしましょう。